オクターブ奏法とは音程が1オクターブ違う2つの音を同時に鳴らし、太い音を出す奏法です。
違う音程が混ざっているコードとは違い、ピュアに1つの音程が太く鳴るのでメロディー弾きやソロウクレレなどで旋律に厚みを加えたいときに重宝する奏法です。
またストロークで弾くことでリズミカルにメロディーを表現することもできますし、オクターブ奏法が持つ独特のニュアンスも魅力あるものです。
オクターブ奏法のフォームやポイントを解説しましたので、ぜひ実践してオクターブ奏法をマスターしてもらえればと思います!
ex.1 1弦と3弦の組み合わせ
<押さえる場所と指使い>
まずオクターブの指板上での位置関係です。
あるフレットから2本隣の弦の3フレット隣です。
例えば3弦5フレットと1弦8フレットといった具合です。(ex.1)
この位置関係は指板上のどこでも変わりません。
弦の組み合わせが2弦と4弦になっても同じです。(ex.2)
使う指は低音弦が人差し指、高音側が小指です。
当然この組み合わせもどこに行っても変わりません。
すなわちオクターブ奏法時は手は常に同じ形でそれが平行移動することになります。
ex.2 2弦と4弦の組み合わせ
<ミュート>
オクターブ奏法では不要な弦がならないように触っておくミュートというテクニックが必須になります。
オクターブでのミュ−トは余っている中指と薬指で行います。
この二本の指を弦全体に渡すようにして伸ばして弦に触ります。
押さえている弦はそうでない弦より押弦によってわずかに沈んでいます。
これにより、押さえている弦はミュートの指から離れて鳴るようになり、押さえてない弦だけに指が触れて不要弦がミュートされた状態が出来上がります。
<右手の弾き方>
親指、人差し指、ピックなど多様な弾き方ができます。
しかし2本の弦を2本の指で別々に弾いてしまうとオクターブ奏法特有の音圧感が薄れてしまいます。
これは押さえている2本の弦の間にあるミュートされた弦の音、このコツっとしたミュート状態の音程のない音が音圧感に大きく寄与しているからです。
原則としてストロークのように一振りで弾くようにしましょう。
<左手の動かし方>
左手親指はネックの中央あたりに位置させます。
左腕全体の重みをネックにかけるような感じで親指の力を極力小さくします。
弦と平行に移動させるような感じで、あまり高さ方向の動きを出さず、目的フレットまで最短距離で移動させるようにします。
この時、弦を触りっぱなしにする感覚です。
1弦3弦セットから2弦4弦セットに移るときはミュート担当の中指と薬指はなるべく上下に動かさず、押弦担当の人差し指、小指だけを動かすようにします。
初めのうちは難しいかもしれませんがこれができれば不要な音が一切鳴らない鉄壁のミュートが手に入りますので、ぜひ初めのうちから意識してみてください!
<目線>
左手よりも先に目的のフレットへ目線を移すことを意識するとより正確なプレイができます。
この時人差し指のポジションを中心に見ればより太い音に、小指中心に見ればすこし軽やかな音になります。
以上に点を実践できれば非常にうまくオクターブ奏法を使いこなせます。
ぜひこの奏法で演奏の幅を広げてみてください!
2017年4月16日(日)
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