今回は左手の動きだけで次の音を出して繋げていくテクニックを紹介していきます。
ハンマリング・オン、プリング・オフ、そしてそれらを連続で行うトリルという奏法について動画で解説します。
これらのテクニックを使うことにより、音と音を滑らかにつないでいくことができます。
一つ一つ右手で弾いたのとは違うニュアンスが乗ってきますので、演奏の表現にさらに深みが出てきます。
動画と関連づけて練習のポイントを書き出しましたので、ぜひ練習してみてください!
ハンマリング・オン
指を弦に叩きつけてその勢いで次の音を出す奏法です。
単にハンマリングとも呼びます。
まず弦を普通に弾いて、目的の音のフレットをめがけて指先を叩きつけて音を出します。
ポイントは力ではなくスピードと正確さです。
スピードをつけて指先の一番堅いところでフレットの際を叩くのです。
スピードを出すには高いところから指を叩きつけることが必要です。
力んでしまうと却って音が鳴りません。
スピードをつけて正確にというのは最初なかなか無理に感じてしまうかもしれませんが、丁寧に繰り返し練習していくことで必ずできるようになります!
プリング・オフ
ハンマリングとちょうど逆のような動きで、弦を押さえた指を引っ掻くように離して音を出す奏法です。
通称プリングと呼ばれます。
次の音のフレットをあらかじめ押さえておきます。
つまり前もって2本の指で同じ弦の違うフレットを押さえている状態からスタートということです。
ポイントは手首の回転や腕の動きを使わずに指先だけで行うことです。
また指をふわっと離さず、きっちり弦を弾いて音を出すということを意識してください。
トリル
ハンマリングとプリングを交互に断続的に行う技をトリルと言います。
グロッケンやマリンバ、ピアノなどではよく行われる奏法で、それらの楽器ではメロディアスに響きますが、弦楽器だと効果音的なトリッキーな響きになりますね。
速いスパンで行うと前述の通りトリッキーな印象ですが、遅いスパンで行うと結構メロウに響きます。
バラードのエンディングなんかで使えますね。
初めはなかなか難しいかもしれませんが、慣れると右手で全部弾いていくよろ案外簡単だったりもします。
弦楽器ならではの表現にも繋がっていくのでぜひ皆さんの奏法にも取り入れてみてください!
2017年4月16日(日)
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