コードチェンジをスムーズに行うためには左手を動かす時間を演奏の中で確保していく必要があります。
コードチェンジは複数の指を同時に動かすので、どんなに修練を積んでも一瞬でそれを行うことはできないからです。
ではその時間を確保するためにはどうすればよいのでしょうか。
答えは簡単で、「左手を離す」ことです。
コードを押さえている左手を離して開放弦を弾き、その間に次のコードに移るのです。
今回はアルペジオを弾く際のコードチェンジ、左手の離し方を解説していきたいと思います。
Billy JoelのJust The Way You Areの最初のコード進行を例に解説していきます。
この曲の曲想の合わせて右手のパターンを組むとこのようになります。
このように開放弦が少ないコードが続く曲は特に左手を離す意識が大事になってきます。
譜面のように各コードの最後の音まできっちり弾こうとすると、コードチェンジ時にリズムが詰まってしまいます。
そこで各コードの最後の音はコードの音ではなく、左手を離して開放弦を弾きます。
その間にコードチェンジをしていくのです。
各コードの最後の音を開放弦に置き換えるとこのようになります。
最後の音は犠牲にして次のコードにリズムよく移れるようにしていくことを心がけてください!
最初は右手をパターン化して左手をしっかり離すという意識付けを目指してもらえればと思います。
まずは左手を離す,開放弦を弾くという動作を体に染み込ませてもらえたらと思います。
そういった感覚が身に付いてきたら、次はどの開放弦を鳴らすかに少しこだわってみましょう。
右手のパターンを少し変えてどの開放弦を鳴らすかを音の流れや弾きやすさの面から精査していきます。
こちらの譜面は2弦の開放弦に変わり4弦の開放弦を弾いています。
4弦を弾くことでベース音が動いている形になり、より重層的に聞こえます。
また2弦はセーハになっているのでコードフォームの解除がしづらくミスの確率hが上がってしまいますが、その点も解消できています。
アルペジオはバラードなどの伴奏では欠かせない奏法です。
今回紹介した方法でコードチェンジができれば音が滑らかにつながり、演奏の内容が1段レベルアップします!
ぜひ実践してみてください!
2020年3月1日(日)
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