では手首のスナップと一言で言いますが実際にはどういうことで手をどのように動かしていけばいいのでしょうか?
今回の動画では、筋肉や骨といった体の作りから手首のスナップを説明していきます。
動画はギターを持って解説していますがウクレレでのての動かし方も全く同じです。
体の仕組みを知ることで弾き方の意識が変わります!
手首の動きの基本は回転
手首がブラブラと柔らかい、またはスナップが効いている状態というのは手首が回転している状態です。この回転の動きは手首にとって一番負荷の少ない自然な動きです。
反対に回転の伴わない縦横の動きは少々キツイ動きです。
関節や腱の疲労を伴いやすいものです。
従って演奏時の手首の動きはこの回転の動きを基本としていきます。
手首の回転=腕の骨の交差
次にこの手首の回転の動きの時の骨の動きに注目してみましょう。腕は尺骨と橈骨(とうこつ)という2本の骨でできています。
手首が回転するとき、この2本の骨は交差するように動きます。
すなわち手首の回転=腕の骨が交差する動きと言えます。
腕の上下と手首の回転は連動している
では演奏時、この2本の骨の交差をどのように作っていくのでしょうか。ポイントは肩、上腕、肘と腕全体を連動して動かしていくことです。
2本の骨だけを意識的に動かすだけではピックが弦に引っかかってしまい、いいピッキングには繋がりません。
手洗い時の水を切る動きが一番簡単な例ですが、動きをしっかりコントロールするためにもう少し分解してみてみましょう。
人間の腕は上にあげたとき、自然と手首が返って手の甲が上を向きます。
反対に腕を下げると元に戻ります。
試しに手首の向きを固定したまま腕を上下させると上腕あたりが少し張ってくると思います。
ここからわかるのは腕の上げ下げの動きと手首の回転、2本の骨の交差は連動しているということです。
この連動をスムーズに行うことで良い手首のスナップが生まれるのです。
手首が固まってしまうのは、何らかの要因によってその連動が妨げられているからです。
その要因とは主に2つ。
ピックを握りこみすぎて手首まで力が入っている、または動かそうとしすぎて腕のどこかの部位が連動に逆らって動いているのいずれかです。
連動させるコツは肩、上腕、肘、手首、指先(ピック)の順に動いていくことです。
「動かしていく」ではなく「動いていく」という感覚を大事にしてください。
肩が動いた結果、上腕が動き、その結果、肘が動き….といった具合です。
こうした体の仕組みや動き方を知ることで意識できる観点も違ってきます。
今回紹介したポイントを踏まえてぜひ柔らかな手首を手にいれてください!
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