ハーモニクス奏法は弦の音に含まれる倍音成分だけを鳴らして独特の澄んだ音を出す奏法です。
音には実際に聴こえている音程とは違う周波数成分が含まれています。
実際に聴こえている音程を基音、そうでない含まれているだけの周波数による音を倍音と呼びます。
実音では出せない高い音が出せたり、その音の響きを効果音的に使ったりと表現力が拡大できます。
歌でいう裏声みたいなものですね。
今回はそのハーモニクス奏法のやり方について動画で解説しました。
ポイントをまとめましたので動画と合わせてごらんください!
ハーモニクスポイントについて
ハーモニクスは弦の上の決まったポイントを触りながら弾くことで出すことができます。
この決まったポイントをハーモニクスポイントと呼びます。
ハーモニクスポイントは弦をブリッジからナットまで等分割した点です。
半分の点、4分の1の点、3分に1の点などです。
すなわち12フレット、7フレット、5フレットが主なハーモニクスポイントとなります。
ただし7フレットや5フレットのハーモニクス音はかなり小さく鳴りにくいので実際の演奏では12フレットを使うことが多いです。
基本のハーモニクスの出し方
このハーモニクスポイントを触りながら弾くことで倍音だけを取り出すことができます。
12フレットの真上を左手で触ります。
普段押さえているフレットの間ではなく、真上を軽く触ります。
指のお腹で触ると良いでしょう。
触った状態で弦を弾くとポンという音が出ます。
その瞬間にタイミング良く触っていた指を離すとこの音が伸びたままになりハーモニクス音となります。
右手でのハーモニクスの出し方
この触りながら弾くという一連の動作を右手一本で行うことにより、意図した音程のハーモニクス
を鳴らすことが可能です。
例えばGのコードのアルペジオをハーモニクスで弾きたい場合、押さえているフレット+12フレットの箇所を右手人差し指で触り、右手小指で弦を弾きながら人差し指を離すことでハーモニクス音を得ることができます。
Gコードをハーモニクスで弾く場合、以下のようになります。
左手 右手(ハーモニクスポイント)
4弦開放 12フレット
3弦2フレット 14フレット
2弦3フレット 15フレット
1弦2フレット 14フレット
このように押さえているフレットから12フレット上を狙うことにより様々なコード、あるいはメロディーをハーモニクスで奏でることができます。
コツ
右手の移動が多くなるので、しっかり移動先を見据えるのがコツです。
右手と一緒に目線を移動させるのではなく、先にここに右手を持ってくるというイメージを作るために目線を先に移します。
ぼんやりと見るのではなく、一点にフォーカスすることが大切です。
表現力を高めるハーモニクス奏法、ぜひ習得してみなさんのプレイに取り入れてみてください!
2019年1月19日(土)
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