2022年10月16日日曜日

曲を覚える秘訣は「仮説思考」- 上達を促すための考える手順について。

今回は練習の質を劇的にあげる秘訣、仮説力についてお話します。

何回練習しても覚えられない、ミスが減らないといった経験、皆さんにもあるのではないでしょうか?
その原因は初心者だから、 センスがないからと思っている方も多いと思いますが、覚えられない原因はそういったことではないのです。

その原因を排除していけば上達や覚える効率も格段に向上します。
逆に言うと上手な人は上達を妨げる原因を排除して楽器や音楽と接しているということです。

今回解説する仮説力を身につけることで演奏や練習時の意識も変わり上達が早くなります。
まずは記憶や上達を妨げる原因が何かから解説していきます!
動画での解説も掲載してありますので合わせてご覧ください!





暗譜や上達を妨げる原因行動とはこの2つ

1,勢いで指を動かしてしまう
練習をしていて、ついつい勢いで指が動いて間違えてしまうことありませんか?
単純な勘違いだったり、指ぐせだったり原因が色々だと思います。
しかしこれが一番良くありません。

2.先がわからなくなるとすぐ答えを見てしまう
「忘れてしまったらどうしようもない」と思う方もいるかと思います。
しかし楽譜やお手本をすぐに見てしまうと、考えてないのと同じになってしまうんです。

この2つに共通することがあります。
それは「なんとなく」弾いてしまっていることです。

すなわちしっかり考えて弾くことがこの原因行動を阻止する解決作と言えます。
では具体的にどうしたら考えて弾いたことになるのでしょうか
答えは「仮説」を立てながら弾くことです。


練習時の仮説の立て方
仮説を立てることが能力、仮説力というと途端に難しく聞こえますが、内容はいたってシンプルで誰にでもできます。

仮説の第一歩は「なんとなく弾く」ことをやめて一度止まって次の音を考えることです。
例えば次のコードがわからなくなったとき、ちょっと考えてみると「なんとかマイナーだった気がする」とふと思ったりするものです。なんとかマイナーならば、自分が知ってるなんとかマイナーはAかEだみたいな感じで、自分の考えを一度定めてみましょう。

難しければここまでの根拠がなくても構いません。
一発で正解を出す必要もありません。
大事なのは一旦、自分の考えを決めるということです。

この「自分の考え」=「仮説」です。
この仮説があると結果と反省が生まれます。
こう考えて実行したけれども違った、次はこうしてみよう
このプロセスそのものが大切です。
誤解を恐れずに言えば仮説の根拠はなんだっていいのです。


音楽でもPDCAが大事
このプロセスはいわゆるPDCAというものですが聞いたことがある方もいらっしゃるでしょうか。
Plan、 Do、 Check、 Actionのことで継続的な改善手法としてビジネスや品質管理の現場でよく引き合いに出される行程です。

仮説を立てながら弾くことで自分の記憶や音のイメージを正しい方向へ導いて行くのです。
本当にわからなくて最後の最後に譜面を見てしまったとしても記憶への残り方が違います。
その積み重ねが覚える、上達することだと僕は考えています。
ビジネスハック風にいうとPDCAを回しまくるということですね。


まとめ
曲の記憶を阻む原因行動とは以下の2つ
・勢いで指を動かしてしまう
・すぐ答えを見てしまう。
それらの原因行動を避ける方法は仮説を立てながら弾くこと
難しく考えすぎずに一旦自分の考えを定めて弾いてみる。
出てきた結果を踏まえ、考えを定め直してまた弾いてみる
この繰り返しです。

伸び悩んでいる時、才能がない、センスがないと考えてしまう方が多いですが、基本的な練習方法や考えが間違ってしまっていることがほとんどです。
正しい考えを持って練習すればもっと上達できるのに、それをセンスがないと悲観してしまっているのは本当にもったいないと僕は思います。
その状況を打破する方法は確かに存在するので、今回の記事や動画がその一つになれば嬉しいです!



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